Touring Reports 2007
13. ビーナスライン 2007/08/04(土) ビーナスラインへ

ニッコウキスゲの咲く丘。
低い雲が高原を覆い、真夏だというのに吹く風は晩秋を思わせる。

下界から一時の涼を求めて集まってきた多くの4輪に、
雨の予報をものともせずに走ってきた2輪の姿が混じる。

メッシュのジャケットは役に立たない。
雨も降っていないのにレインウェアを着込む。
メットを被り、エンジンに火を入れる。
あれだけ熱を発していたエンジンも、涼しさに喜んでいるようだ。

そう、
ここは、ビーナスライン。



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台風5号の影響で、土曜の予報は雨マーク。
前日、「明日はダメかあ」と心は落ち気味だったが、
会社帰りに見た夕焼けは、予報なんて信用するなと告げていた。

5時半起床、外を見ると雲はあるが空は明るい。
よし、行こう。
6時50分出発。



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甲州街道を上野原まで走り、インターチェンジから中央高速へ。
談合坂SAに着く頃には太陽が顔を出し暑くなってきた。



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暑い甲府を過ぎ、標高を上げる。
双葉SAから見る山なみは雲に覆われている。
ひょっとするとビーナスラインは雨かもしれない。
ここまで来たし、行けるだけ行ってみよう。

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小淵沢で高速を降りる。
ここからは県道17で、富士見、原村のファームを抜ける。



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県道17から芹ケ沢まではエコーラインを走る。
この道はミニ北海道みたいな感じで気持ちが良い。

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いよいよ目的のビーナスラインに入る。
ガソリンを補充し、一気に駆け上がると気温はぐんぐん下がる。
寒さに堪らず、女の神展望台でレインウェアを着込んでしまった。



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大門峠から車山を過ぎ、霧が峰湿原へ。
雲で展望は悪いが、幸い霧は無く久しぶりの道を楽しむ事が出来た。





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ビーナスラインの最後の急坂を駆け上がり、
そのまま直進すると、山本小屋のふる里館がある。
ここからの展望を期待したのだが、晴れない霧に断念。



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戻って、標高2000mの美ヶ原高原美術館に到着。

と、何かとんでもない違和感が襲う。
そう、あの巨大風車がなくなっていたのだ。
この場所から1台、反対側に確か2台の風車があったのだが、
それが無いのである。
掲示板情報によると「落雷で撤去」とのこと。
この風車は遠くからでも確認できて、目印になってもいたのに、
なくなってしまったのはとても残念に思う。







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落合まで下り、ここからは和田宿まで県道178に入る。



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県道178は落合の入り口に「狭いので注意」みたいな看板がある。
走って見ると、全線舗装路だが、最初は幅広林道、
途中は軽快2車線、次は狭狭林道、最後は普通な県道である。

ワインディングを楽しむ道ではないが、一気に標高が800mまで下がる。
終着の和田宿に着く頃には、冬から夏に気温が変わってしまう。

和田宿本陣跡。




和田宿の旧中仙道を走ると「和田宿ステーション」の案内があるが、
その案内に従ってはいけない。
従ってしまうと、国道142沿いにある道の駅に至る歩道橋に行き着く。

歩道橋、1200ccのバイクでは渡れても、下の道に降りれない。



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標高2000mで冷えた身体を温めようと行った「ふれあいの湯」。
しかし、和田宿に降りたところでかいた汗を落とす事になる。



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R142を西走、和田峠に至る旧道に入り、再度、ビーナスラインへ。





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帰りは白樺湖から大門街道を下る。





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行きに走った道を戻り、小淵沢から中央道。
渋滞を抜け、上野原ICで高速を降りる。
道志入り口まで裏道を走り帰路へ着いた。



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【8月4日走行データ】
走行開始、 6時50分、11,861.6km。
走行終了、19時20分、12,333.3km。
走行距離、471.7km。

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