Touring Reports 2006
11. R299メルヘン街道-ビーナスライン-美ヶ原 2006/07/22(土) ビーナスライン

週末は雨マークが出ており、金曜の夜まで全く予定していなかったのだが
雨マークが消え、昼には太陽マークまで出てきてしまった。

急遽、走りに行こうと行き先を考えるが思い付くのは、先週行けなかった
「奥多摩」とFISHブログに写真だけ出ていた「ビーナスライン」。

独りで走るのも寂しいので、暇そうな、行けそうなバイク乗りに声をかける。

ndったんから反応。
「よし行こう!」と返信してから、美ヶ原高原美術館までの距離を測ってみると、、、

げっ、往復で500kmもあるではないか!
そ、そんなに遠いのか「ビーナスライン(美ヶ原高原美術館)」

行けない距離ではないが、帰ってきてからの疲労が心配。
若くは無いので数日は残ってしまうのは必至である。

「行こう」と約束した手前、やはり遠いから止めようという訳にもいかず、
夏休みの東北ツー初日に走る予定距離に近いこともあるので
シミュレーションを兼ねて出かける事にした。

+++

5時半起床。
カーテンを開けると霧雨が降っている。
曇りじゃなかったのか曇りじゃ。



+++

ndったんにメール、「雨降ってるよ〜」(どうする?)
返事が来ない。
おい、まだ寝てるのか?
それとも、既に出発しているのか?
しかし、ここで返事がきたら「行くの止めようか」ってことになったかもしれない。

伊東は雨が降っていなくて、既に出発していることを祈りながら出発準備。
霧雨の中、初めてカッパ着てのエンジン始動となった。

ZZR発進、6時30分。



+++

市内を抜け、相模湖ICへ向かう。
ようやく相模湖で雨が止んだが、カッパ着たまま中央高速に乗る。

待ち合わせの双葉SA着、8時20分。



双葉SAには他のバイクは1台きりという寂しい状態。
雨の予報だったのと、長野の大雨被害で出て来たバイク乗りは少ないようだ。

+++

待ち合わせ時間にぴったりで着いたndったんも最初から雨だったようで
イエローのカッパで現れた。

ndったん着、9時。



ER-6nは、シートバックとサイドバックを付けたツアラー仕様になっており、
夏の1〜2泊であれば収納量を確保できるかもしれない。

9時半、双葉SA発。

+++

中央高速を須玉まで走り、R141を北上する。
清里手前から霧が出てくるが、先週先々週に箱根で遭遇した霧に比べると
かわいいものであるが、標高が上がってきたため、寒くなってきた。

10時5分、インナー着るため野辺山の鉄道最高地点でしばし休憩。



+++

さらにR141を北上、小海で給油し、八千穂でR299左折。
ここから、標高2127mの麦草峠を越え、蓼科高原へ向かうメルヘン街道である。



+++

R299へ曲がった直後から麦草峠までの26kmをバイク交換。



初のER-6n、水冷並列2気筒エンジンはトルクフルでギヤ選択ミスをしても
ドドドドッと加速してくれる。

アップハンドルと乗車姿勢は、どうしてもオフ車的感覚になってしまい
リーンアウト気味にコーナリングしてしまうが、軽い車重と重心が低く
軽快なハンドリングは、どんな姿勢からでも立ち直せるような安心感がある。

片や、初のZZRに乗るndったんは、しっかりとコーナーでバンクさせている。
ZZRに乗り始めた頃、全くバンクさせられなかったことを思うとビックリである。



+++

11時30分、麦草峠着。



このあたりから晴れ間が見えてきた。
FISHさんからメールで「茅野〜車山間通行止め」情報入るが、
まさかビーナスラインだとは思わず(大門街道だと思った)予定のルートへ。

+++

バイクを乗り換え、麦草峠からの連続ヘアピンを下る。

初のメルヘン街道、道路にはコーナーのR標識も注意もない。
一度はRに対してオーバースピードでセンターライン越え。
一度は倒し過ぎて右靴が接地し爪先がステップと路面と間に挟まれそうになる。

ビビリながらも、ビーナスラインへ抜けるショートカットまでたどり着く。



ここから、ビーナスラインを美ヶ原高原美術館まで走る。
適度なコーナーと数箇所の長いストレートを走り白樺湖へ。
表道の大門街道とは違い、車も少なくとても走りやすい。

+++

12時過ぎ、白樺湖着。
空には青い部分が増え、良い感じになってきた。



+++

湖畔道路へバイクを向け、蕎麦屋で昼食。



肉蕎麦定食、1150円。



+++

大門峠から、車山方面へ向かうと災害復旧工事の看板。
幸い仮復旧道路を交互通行で通ることが出来たが、
2車線幅一杯に崩れ落ちた道路は朝のうちだったら通れなかったかもしれない。
片側車線が崩れた箇所があと2箇所ほどあったが、車山を越えると崩壊箇所は無くなった。

車山から霧ケ峰へ向かう途中。




一面に咲くニッコウキスゲの群生。



+++



霧ケ峰で右折、八島湿原を抜け和田峠へ。
霧ケ峰までは4輪が多いが、右折すると極端に減る。

+++

軽快にワインディングを飛ばす。
なんて気持が良いんだ。

見晴台。



さらに北上。
途中、バイクは少なかったが、反対車線コーナーで転倒していたGSXRを見る。
ライダーは助かったようだが、バイクは走行不能のようでトラックに載せられていた。

こんなシーンを見てしまうといよいよ低速ツーリングの世界に入ってしまう。
まあ、のんびり行こう。

+++

落合大橋を渡り左折。
ここから傾斜が急になり、一気に最終目的地の美ヶ原高原美術館まで上ることになる。

上がっていくと、上り車線は大丈夫だが下り車線にずーっと泥が溜まっている。
上りの最後の方でようやく理由が分かった。
土砂崩れで流れ出た土砂が、下り車線をほとんど最後まで落ちてしまったようだ。
帰りは気をつけないと。

14時30分、美ヶ原高原美術館到着。



大きな風力発電機にしばし疲れも忘れる。









15時10分、帰路に。

+++

ビーナスラインを大門峠まで折り返す。











+++

大門峠から、芹ケ沢までR152大門街道を下る。

途中、音無川から溢れ出たのか何箇所も路面を水が流れている。
昨日の大雨の影響がまだまだ残っているようだ。

芹ケ沢近くまで降りてくると一気に気温が上昇する。
何時間も涼しい高原を走っていたので悲しくなる。

諏訪南IC入り口にあるコンビニで休憩、17時20分。



ここまでで330km以上も走っている。
普通ならあと50km程度で帰宅する距離だが、
残りが170km近くもある。
ほとんどが高速とはいえ、疲労感が強い。

茅野あたりで1泊出来れば、帰りに八ケ岳を走れるのだが、
帰りの距離を考えるだけで走るのが嫌になる。
しかも、水曜あたりから痛み出した右肩がきつくなってきた。

ようやく、境川PAまでたどり着く、18時10分。



+++

大月から、ndったんは河口湖線に入り伊東へ。

八王子IC-R16八王子バイパスを贅沢に使い、20時20分頃帰宅(していた)。

時計が21時40分なのは、Nap'sで待ってくれてたFISHさんと飯食ったため。



+++

【7月22日走行データ】
走行開始、23542.4km。
走行終了、24038.7km。
走行距離、496.3km。



+++

疲れた(++)
[戻る]