Touring Reports 2006
24. 道志 2006/12/10(日) 林道「大室指〜椿線」

荒れた路面を覆い尽くす濡れ落ち葉の絨毯、
ZZRのフロントが斜めに滑った。

ハンドルは左に取られ、タイヤは右に滑っていく。
揺らぐ車体、脳裏に浮かぶ走馬灯。
携帯圏外、転倒したら助けが呼べない。
そして、暗黒の闇が訪れた。



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林道「大室指〜椿線」、道志R413の七滝近くにある
大室指から椿までを繋ぐ約1.5kmほどのダート。
青野原手前のコンビニで、セローとKLXと待ち合わせ、
3台で、林道入り口の大室指へ。
この坂を上り切ったところからダートが始まる。



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少しだけダートに入り様子を見るが、落ち葉が凄くて行けそうも無い。
ダート林道をZZRで走ろうするのが、そもそも間違っているのだが、
初期型GPZでは何度かダートも走ったこともあり、
フラットであればそんなに怖くは無い。
しかし、ここは諦める事にして、オフローダー2台に別れを告げる。



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さて、どこでUターンしようか。
今居る場所でも良いが、チョッとだけ走って折り返そう。
トコトコと坂を上る。
落ち葉が凄い。





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開けた場所を探して次の上り。
そして下りかけた頃、フロントが滑った。



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どう立て直したのか記憶が無いが、転倒は免れた。
心臓をバクバクさせながら少しだけ広い場所へ。
「帰る、帰る、帰る、帰る、、、、、、」と叫びながら停車。



多分、入り口から200mも走っていない。
ここで戻ろうと来た道を振り返るが、一回滑った道は走りたくない。
しかし戻らないと、これから先は未知の世界。
とにかくUターンしようとバイクに跨ったままでバック。

バック、バック、バック、しない。
切り返しだけではUターン出来ない。
バックさせようにも、動かない。

涙が出た。

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残された手段は、先へ進むこと。
確か、ダートは2kmも無かったはず。
下りのブレーキングに全身の神経を集中させ、
補助輪ならぬ両足を出しながら、出口を目指す。

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林道出口、生きている。
生きて還って来たぞ。



オンローダーの諸兄へ。
絶対にこのような林道に踏み込んではいけません。
健全なる精神をお持ちの方は、ダートを見たら即Uターンしましょう。

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紅椿の湯から、R413に戻り、内緒の水道場で林道の汚れを落とす。



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県道24、道坂トンネルまで往復。
帰りに、CB-SBとスライド。
じゃ後でと、R413へ戻る。



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R413、山伏トンネルまで往復。



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現地集合場所の、レストランHOROHORO。
既に、こうちゃん@CB-SB、muneさん@セロー、FISH@ KLXが到着していた。

ほどなく、だったん@ER到着。
店内で注文していると、ケンさん@CBRが現われた。



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カニクリームコロッケ定食、1260円。
ボリュームあるコロッケも美味かったが、自家製コンニャクも美味しい。



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店を出て準備していると、CB750が現われた。
そう、大型免許を取って、SRから乗り換えたお富さんである。
本日納車のCBはピッカピカ。



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道の駅どうし。



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帰路へ。



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相模原のKEIYUでお開きとなった。



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【12月10日走行データ】
走行開始、29,550.6km。
走行終了、29,711.3km。
走行距離、160.7km。

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林道「大室指〜椿線」


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